アルツハイマーカフェの日本への紹介プロジェクト


オランダ式アルツハイマーカフェは患者だけでなく家族や介護スタッフなど、広いセイフティーネットとなる?日本に正しく紹介するためのお手伝い。


オランダでは、認知症症患者とその介護にあたる家族やケアの専門家やケア施設のスタッフなどが月に一度集まる「アルツハイマーカフェ」というシステムがあります。これは、「アルツハイマーカフェ」のメソッドの創設者、ベレ・ミーセン氏とアルツハイマー協会によりオランダ全国で運営されているものです。システム化されたプログラムと運営方法により、アルツハイマー協会により普及され、各町の公民館やカフェ、レストランで月に一度開催されています。ここでは上記のように認知症の人だけではなく、その人にかかわるその他の方々も参加することで、より大きなネットワークを生み、困難や知識を皆で共有するセイフティーネットの役割となっています。

JCEでは東北福祉大学・認知症介護研究・研修仙台センターの矢吹先生からこの「アルツハイマーカフェ」に関するリサーチのサポート依頼を受け、いくつかのカフェを視察、また創設者のミーセン氏の協力の元、矢吹教授先生の働きで適切な形でカフェの理念やプログラムが正しく広く理解されるためのプロジェクトにかかわっています。

この「アルツハイマーカフェ」アイデアのいくつかが日本で実践されていますが、ミーセン氏による理念やプログラム、カフェ運営者の教育などの重要性は残念ながら行き渡ってはいません。しかし矢吹先生による各国でのカフェ調査によって、理念とプログラム、教育の重要性が明らかになりました。

オランダ式アルツハイマーカフェは患者以外の方々も来場できる、とてもオープンで明るく、かつ真剣な会です。思い出を失うことは誰にとってもアイデンティティーの重大な危機であり、この大いなる戸惑いや困難は、患者だけのものではなく、支える家族にとっても大変な問題です。この病を、これまでよりオープンに社会が患者を支えるようなアプローチのあるこのオランダ式アルツハイマーカフェは、病に対して閉鎖的な習慣のある日本の社会には非常に求められている会ではないか、そのように感じます。

今年9月で20周年を迎えるアルツハイマーカフェ。今後JCEは引き続き最適な形を模索しつつ、この素晴らしい会を多くの方に知っていただくお手伝いを行います。