墨絵ワークショップレポート (10月22日)

墨絵ワークショップレポート (10月22日)

こんにちは、インターンの小林です。
今回は墨絵のワークショップを覗かせていただいたので、ご報告です。

みなさんは墨絵と聞いたらどんな印象を持ちますか?
ちなみに私の墨絵に対する印象は、「墨で絵を描くこと」というとっても安直なものでした。なんて単純なんだと思うかもしれないけれど、終わった後にはびっくりするくらい変わっています。

JCEでは既に何度か行っている墨絵のワークショップ、今回の内容は「水墨画で風景を書く」というもので、講師はライデンにお住まいの片峰さんです。ちなみに水墨画と墨絵の違いは、墨だけで描くのか、水分を加えて墨の濃淡を使い分けるかの違いです。

今回は以下の流れで行いました。
1.墨絵の説明
2.墨をすります
3.各技法の説明&やってみよう
4.最後に風景を描いてみよう

初めに片峰さんが墨絵の歴史や様々な技法の紹介、雅印と遊印の違い等について簡単な説明をして下さったあと、参加者の皆さん自分で墨をすり始めます。

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だんだん墨のいい香りがしてきました!
墨をすり終わったら、実際に様々な書き方を学びます。
一つ一つの技法をデモンストレーションして下さるの、どうやって書けばいいのかとても分かりやすく、皆さん食い入るように片峰さんのレクチャーを聞いていました。

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墨絵を描くときの筆の使い方が本当に面白くて、逆筆で書いたり、筆先をバサバサにして書いたり、書道の筆使いしか知らなかった私にとって驚きの連続でした!
紙をくちゃくちゃにして広げて、その上に書いたりもしていました。

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一通りの技法を練習したら、最後に風景画を描きます。
皆さん筆の使い方が違って、同じ構図でも一人ひとり全然雰囲気が違います。

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参加者の方に「墨絵の魅力って何ですか?」と聞いたところ、シンプルだけどとても奥深いところ、という意見を頂きました。
色はないけれど力の入れ具合や水の含み具合で、描く岩や海の感じががらりと変わったり、紙に触れるときの筆ならではの柔らかさがあったり、濃くしたり淡くしたり、カラフルなものはカラフルなもので魅力がありますが、無彩色だけでこんなにも様々なものが表現できることは本当に面白いなと思います。

自分が知っていることと体験してみることは全然違うな、とワークショップの度に感じます。
初めにも書きましたが、私の最初の印象は本当に失礼なくらい安直だったけど、筆をこんな風に動かすとこんなにも変わるのか、等描く過程を知ることで、水玉くらいの知識が広がって深くなっていくのを実際に感じることが出来て、いつも終わるころにはふおー!!って気持ちになります。

今回私にとって一番印象的だったことは、バサバサにしたり筆をあんなに酷使して大丈夫なのかな、という筆の心配でした。先生にお聞きしました。
もし化学繊維など安価で簡単に手に入る筆で描いたら2、3回で筆はだめになってしまうし、墨にしても乾いた後に水に濡らしたらにじんでしまいますが、本物の筆だと数年使うことが出来て、墨も絶対ににじまないそうです。
見た目は同じに見えても使ってみると全然違って、本物であることにはちゃんと意味があるんだなと実感しました。今度道具の作り方についても調べてみようと思います!

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姿勢が綺麗!