和紙ワークショップ・レポート

和紙ワークショップ・レポート

こんにちは!インターン生の小林です。

先週行われた和紙作りのワークショップの報告をしたいと思います。今回の参加者は主にオランダの方で、そしてなんとトルコから来た方もいらっしゃいました!

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今回の講師はAnnelindeさん。彼女はアーティストレジデンスを利用して、京都の綾部市黒谷和紙の製法を学んできた生粋のオランダ人です。

ワークショップは、初めに和紙についての説明があり、素材に触れてみてから実際に作るという流れでした。

Annelindeさんは和紙の歴史や各素材について、また「和紙」という言葉の意味までとても丁寧に説明してくれました。素材に触れる際もその素材の一つ一つの工程の状態を見せてくださり、私も和紙作りを経験したことはあったのですが、工程の状態を見たのは初めてだったのでとても興味深かったです。

和紙作りの実際の工程は、植物を用意する→洗って加工する→もう一度よく洗ってすすぐ→叩く→漉く→圧力をかける→乾かす、という流れなのですが、今回は材料とねりを入れて混ぜて、漉くところから始まりました。

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オランダの方は皆さん興味深々で、すぐにやってみるし分からないことはすぐに聞きます。今回も「なんで素材を叩くの?」等ありとあらゆることに対しての質問が飛び交っていました。

ちなみに工程にはそれぞれちゃんと意味があって、叩く理由は繊維を分けること、そしてダメージを与えて毛羽立てることで繊維同士の繋がりを作るため。ねりを入れるのは、繊維一本一本をねりで覆うことによって、繊維が水中でよく分散するようにするため。そして漉した後に圧力をかけるのは、水分を飛ばして乾かしやすくするのと、繊維同士の繋がりを強くするためです。

和紙の「薄くて強い」という特徴はこうして生まれるんですね!

皆さん納得した後は黙々と漉いては乾かしを繰り返して、大変熱心に取り組んでいらっしゃいました。

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ちなみにAnnelindeさんの作る和紙はカラフルなものがあったり、オランダで取れる植物で作ったりと、こちらの風土に合わせて作っていて、伝統的なものを自分のオリジナルに変えて作っているところがとても魅力的だと感じました。そして笑顔がとても素敵な人!

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私は小学生の頃に卒業証書を自分で紙を漉いて作ったり、大学で職人さんの元を訪れたり何度か経験していたので大分和紙に慣れ親しんだかなと思っていたのですが、和紙の素材自体の工程をしっかりと見たのは初めてでした。今回経験された方々は、もともと和紙について知っていて、和紙の魅力を知った上でプロセスを経験したい!という方が多かったです。改めて体験することでまた新たな発見が必ずあるので、既に経験や知識がある方にも是非参加してみてほしいと思うワークショップです!
最後に、今回見学している最中にずっと頭の中に浮かんでいた光景が一つありました。福岡県の八女市の一人の和紙職人さんが紙を漉いている背中です。一時は周辺の住民が皆和紙職人だった時期もあったのですが、今ではその方だけが唯一今でも紙を漉き続けています。日本で職人さんが減っていく一方で海を超えてここで新たに発信している人がいる。私もまだ目標は見えないけれど、この光景と感情を忘れないようにしたいです。