播州刃物

播州刃物

今月12日13日、JCEでは播州刃物のイベントが行われました。播州刃物のほぼ全商品を一度にご覧になれる特別展示でした。

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まずはJCE代表より挨拶と簡単なご紹介から始まり、その後播州刃物のプロデュースをされているデザイナーの小林さんから一つ一つ丁寧に商品の説明をしていただきました。

播州刃物の製品はすべて兵庫県南西部の小野市の職人により一つ一つ丁寧に作られています。デザインも 職人たちにより長い歴史の中、築きあげられてきたげきたものです。見た目の美しさはもちろんのこと、実際に手に取みると、無駄の無い研ぎ澄まされた形であることを実感できます。程よい重さ、素材感、職人の手から生まれた必然的な形が相まり、 使用感に独特な心地の良さがあります。もちろん、言うまでもなく切れ味は抜群です。

生産は分業ではなく、一人の職人がゼロから仕上げまでをすべて担当されるそうです。また一つのそれぞれの商品にはその商品に特化した職人により生産されています。

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今回は握り鋏の各段階の実際のプロセスを見ることができるサンプルに、映像も展示されており、一つの棒状の素材から鋏が出来上がってくる様子に、非常に興味を抱かれる来場者の方も多くいらっしゃいました。

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日本の多くの地場産業や工芸産業は、深刻な後継者不足などの問題に直面している現状があります。伝統も高い技術もある兵庫県小野市の刃物産業も同様の問題を抱えており、その状況を変えていきたいというところから、この播州刃物プロジェクトはディレクターの小林さんを筆頭に始動しました。

播州刃物はMORE THAN PROJECTという、世界のマーケット進出、販路拡大を目指す、日本の中小企業やプロジェクトを支援する経産相主催のプログラムに2年連続で選ばれるなど、日本国内でもその活動が非常に注目、評価をされています。またヨーロッパの国際見本市などにも積極的を出展をしその可能性ま高め、また成果を上げています。

日本国外での展開での問題点になるのは、研ぎなどのアフターケアを正しくできる人材、施設が確立されていないことや、日本の刃物の正しい使い方がまだ浸透していない点です。研ぎや正しい使い方の知識が必要である刃物を、正しい形で世界で広めていくには、商品を売っていくだけではなく、研ぎの文化や正しい使い方を商品と共に伝えていくこと必須であり、その方法を確立してゆくことが重要な課題のひとつとなります。

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今回の特別展示では小林さん自身により、研ぎのデモンストレーションもしていただきました。来場者の持ち込みの包丁や、その場で購入されたナイフをなどを研いでいただきました。来場者の方々みなさん興味深々で熱心に研ぎの様子を観察、そしてたくさん質問もされていました。

 

今回のイベントは、その素晴らしい刃物に直接触れられるだけでなく、播州刃物はプロジェクトとして非常に面白く、可能性に満ちているものだという側面にも触れていただける機会となりました。

 

来場していただいた皆様、小林さん夫妻、どうもありがとうございました!

 

写真;小林みさと