金継ぎワークショップ

金継ぎワークショップ

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週末にJCEにて金継ワークショップが土曜日曜と二日連続で開催されました。二日とも満席でした、ありがとうございます!
今回の金継ぎワークショップに講師である牡丹さんとヒロキチさんは絵画を中心に活動を展開されるアーティストであり、2013年にはオランダ人の色彩感覚を絵の具を通して探るという興味深いテーマのもと出島airにも参加されアムステルダムにて滞在制作されました。ご実家の家業の関係で幼少の頃から金継ぎに親しまれてきた牡丹さんがヒロキチさんと供に個人的な活動ではありつつも10年以上も取り組まれてきた技法です。
ワークショップは金継ぎの歴史的、文化的背景の紹介から始まり、伝統的な技法と現代的な技法のの違いなどが説明されました。また一度壊れてしまった箇所をあえて目立たせるようにして修復し壊れてできた線や形がその焼き物に新たな個性を与えるという、金継ぎにはネガティブなものをポジティブにとらえる遊び心が根底にあるものだということ、一方西洋では壊れた部分を見えなくするように〝完璧に′′直すのが主流であるということも紹介されました。参加者の方々は西洋の焼きものを持ってこられた方も少なくなく、日本の遊び心が西洋のものと出会いどのように仕上がるのかなととても興味深く感じられました。
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牡丹さんとヒロキチさんは伝統的技法と現代的な素材の両方の利点を組み合わせたハイブリッドな方法で製作をされるということで、今回のワークショップもお二人が普段使用される素材、技法にて製作がなされました。
最初はそれぞれが持ち寄った焼き物を出してもらいどのように直していくか計画を立てていくところからはじまりました。
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そして、計画が立ったところで壊れた箇所を綺麗にし整え、接着を始めます。接着が一通り終わったところで安定するまで少し休憩。
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そして、漆を接着箇所の上に薄めに塗ってゆき、漆が乾く前のちょうど良いタイミングで絹のボールに金粉を付け漆をかばっていくようにやさしく振りかけていきます。
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ここまでで今回のワークショップでのワークショップでの作業は終わりです。漆が完全に乾き安定したところで各自洗浄ををしてもらい完成です。
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このワークショップのためにあえて壊してきたという方や、20年間壊れたままで捨てずに置いておいた物を持ってきた方がいたりと、参加者の方々がお持ちになった品々は本当に様々ストーリーがありましたが、共通していたものとしては壊れていても思い入れのある品で大事にしたいという心が根底にあるというところでした。ワークショップ中にもお互いの品の話に花が咲き楽しげな雰囲気でした。
静かに集中をして自分の手を動かして思い入れのある品を直していくという作業は、忙しい毎日のなかで普段なかなか持てないものとの付き合い方でとても楽しく、直したものはより思
い入れの強いものになったと言うお声も頂きました。
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土曜日曜とも雨は降らなかったものに、ある意味オランダらしい夏の曇り空で、湿度が高いほど乾きやすいという性質の漆を使った金継ぎは、実はオランダの気候と相性が良いのかもしれないという牡丹さんとヒロキチさんにも発見もあるワークショップとなりました。
参加してくださった皆様、講師の牡丹さんヒロキチさんどうもありがとうございました!