土曜、アーティスト・トーク「Japan Experiences」開催しました

土曜、アーティスト・トーク「Japan Experiences」開催しました

6 juni-1

始まったばかりのJCEはとかく初開催のイベントが多いのですが、先週末の土曜日は初のアーティスト・トークイベント「Japan Experiences」の開催日でした。

晴天の週末にも拘らず(オランダは天気がいいとイベントに人が入りません)非常にたくさんの方々にご来場いただき、内容もとても充実、盛況に会を終えることが出来ました。お越しいただいた方々、本当に有難うございました。

今回は、突然オランダのモンドリアン・フォンズ財団のダウケさんが財団の行うアーティストへのサポートについて短い講演をしてくださったり、さっぽろ天神山アートスタジオ・ディレクターである小田井真美さんにもお越しいただき、ディスカッションに参加していただけたり、本当にリッチな内容の会でした。いわば、オランダ方送り出すアーティストへのサポートをする側と、日本でアーティストを受け入れる側の、両方のエキスパートにお越し頂けたということになります。

予定していた二人のアーティストのプレゼンテーションも、想像以上の面白さと充実度でした。

始めにエロディー・ヒリズックのプレゼンテーション。彼女は今年2月より約2ヶ月東京のアーティスト・イン・レジデンスAITに滞在しました。今回の滞在では作品制作はなく、純粋に彼女のライフワークとも言える、視覚や遠近法、物の見方やビジュアルとしての表れ方の文化差などについてのリサーチにじっくりと取り組みました。プレゼンテーションでは、始めに西洋と日本や中国の視覚表現の違いについての彼女の興味を説明、そして日本でのリサーチ体験について紹介しました。西洋の単語に置きかえれない、「間」というものの理解について、様々な人にインタビューした体験など、彼女がロスト・イン・トランスレーション的な文化差のギャップに飲み込まれていき、そこから経験知で理解に到達しようとする切り替えの話など、非常に興味深く、また今後日本に行くアーティストに参考になる話だったと思います。

ホルへは山口県の秋吉台国際芸術村に滞在、素晴らしく高画質の写真で山口の素晴らしい、または見たことのない宇部の写真などを見せながら、ぐいぐい引っ張る話術のプレゼンテーションでした。彼のプレゼンテーション技術だけでも非常に素晴らしく、参考になるものでした。日本人でも知らなかった、見たことのない宇部の風景やストーリー。話は段々と奇妙な人物の描いた夢の話へと進行し、何が本当で何が空想かわからない、ちょっと体験したことの無いようなプレゼンテーションでした。

プレゼンテーションの後には小田井さんとダウケさんも含めての質疑応答とディスカッション。オランダでは非常に多くの人が積極的に質問を投げかけます。今日もたくさんの質問が飛び交いました。先日JCEに日本のAIR参加について相談に来られた方も積極的に相談をされていました。小田井さんからも、その豊富な知識から、オランダの方々に参考になるアドバイスがもらえました。

JCEスタッフはオランダ歴の長い日本人。私達にとっても、日本に行った外国人アーティストが、日本滞在を経て、何をつかんで帰ってくるのかを聞くと、そこには必ず想像もしていなかったような発見があります。今回のように、多くの日本行きを考えるアーティストや行った経験のあるアーティストが集まる機会を作り、ネットワークやそのここの経験知がシェアされて、より実りある体験を多くのオランダ人ーティストたちが出来るようになること。JCEがいいなと思えるイベントの姿が、今日チラッと実現された気がします。

素晴らしい司会進行を快く引き受けてくれたイシャ・コーペヤン、素晴らしいプレゼンテーションを見せてくれたエロディーとホルへ、また急遽都合をつけて参加してくださった小田井真美さんとダウケさん、本当に有難うございました!次回を乞うご期待!